オーストラリアのカフェで働く前に取りたい資格|RSAとフードセーフティ研修
- お酒を出すカフェで働くならRSAが必要。NSW州は仮証明書で90日間働ける
- ビクトリア州は、初めてお酒を出してから1か月以内にRSAを修了
- 2023年12月から、食品を扱うスタッフにはフードセーフティ研修が必要
目次
オーストラリアのカフェには、コーヒーだけでなく、ワインやビールを出すお店もたくさんあります。お酒を出すお店で働くなら、RSA(Responsible Service of Alcohol)という資格が必要です。
また2023年12月からは、食べ物を扱うスタッフにフードセーフティ(食品衛生)の研修が求められるようになりました。この記事では、カフェで働く前に知っておきたいこの2つを、州政府などの公式情報をもとにまとめます。
RSAのルールは州ごとに違います。この記事ではワーホリで人気のNSW州(シドニー)とビクトリア州(メルボルン)を取り上げます。ほかの州は、その州政府のサイトで確認してください(2026年10月時点の情報です)。
結論:お酒を出すならRSA、食べ物を扱うなら研修
- RSA:お酒を売る・出す・提供する人に必要。カフェでも、お酒を出すお店なら対象
- NSW州:講座を修了すると出る仮証明書(interim certificate)で、すぐに働ける(90日間有効)
- ビクトリア州:初めてお酒を出す日より前、またはその日から1か月以内に修了
- フードセーフティ:2023年12月から、高リスクの食品を扱う前に研修(または同等の知識)が必要
RSAとは?
RSAは、お酒を責任をもって提供するための研修です。酔っている人や未成年にお酒を出さない、といったルールを学びます。研修を行えるのは、州が認めた研修機関(approved training provider)だけで、教室またはオンラインで受講できます。
カフェの求人に「RSA required」と書かれていたら、お酒も出すお店です。取得しておくと、応募できるお店が広がります。
NSW州(シドニーなど)のRSA
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要な人 | NSW州でお酒を売る・出す・提供する人(スタッフ、ボランティアなど) |
| 受け方 | Liquor & Gaming NSW が認めた研修機関の講座(教室またはオンライン) |
| 修了したら | 仮証明書(interim certificate)が出て、すぐに働ける。有効期間は90日 |
| 次にすること | 仮証明書を持って Service NSW で本人確認をし、competency card(RSAカード)を申請 |
| カード | Service NSW アプリでデジタルカードを使える。プラスチックのカードは郵送で最大1か月ほど |
| 更新 | カードには有効期限がある。更新はリフレッシャー講座(60〜90分)で。前の研修から5年をこえていたら、もう一度フルの講座が必要 |
出典:NSW Government「Responsible Service of Alcohol (RSA) training」。
ビクトリア州(メルボルンなど)のRSA
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要な人 | お酒の販売許可(ライセンス)があるお店で、お酒を出す・注ぐ・注文や支払いを受ける人 |
| 期限 | 初めてお酒を出す前、または初めてお酒を出した日から1か月以内に修了 |
| 受け方 | 州が認めた研修機関の講座(対面またはオンライン)。州の機関(Liquor Control Victoria)は講座を行っていない |
| 更新 | 3年ごとに、無料のオンラインのリフレッシャー講座(約90分)を受ける |
出典:Victoria State Government「Responsible Service of Alcohol training」。
フードセーフティ研修(2023年12月から)
オーストラリアの食品基準(Food Standards Code)のStandard 3.2.2Aにより、2023年12月から、カフェなどで高リスクの食品(調理済みで、そのまま食べるもの)を扱うお店には、新しいルールが加わりました。
- フードハンドラー研修:食品を扱うスタッフは、高リスクの食品を扱う前に、研修を修了しているか、同等の知識・技能を持っている必要があります。内容は、安全な食品の扱い方、汚染、清掃と消毒、身だしなみ・衛生です。
- フードセーフティ・スーパーバイザー:お店には、正式な資格(5年以内に取得)を持つ責任者を置く必要があります。これは主にお店側の義務です。
働く側としては、採用のときに「研修を受けたことがある?」と聞かれることがあります。お店から指定された講座がある場合は、それに従いましょう。
面接で使える英語
- Do you have your RSA?RSAは持っていますか?求人や面接でよく聞かれる質問
- Yes, I've got my RSA for New South Wales.はい、NSW州のRSAを持っていますRSAは州ごとなので、どの州のものか言うと伝わりやすい
- I'm doing the course this week.今週、講座を受ける予定です
- I've done food safety training.フードセーフティの研修を受けています
店員になって、お客さんの英語の注文をレジに打ちこむ無料ゲームです。
▶ ゲームで練習するよくある質問
お酒を出さないカフェでもRSAは必要ですか?
RSAは、お酒を売る・出す・提供する人のための資格です。お酒を出さないお店では、RSAが条件になっていないこともあります。ただ、求人で「RSA required」と書かれていることも多く、持っていると応募できるお店が広がります。
NSW州のRSAはいつから働けますか?
講座を修了すると出る仮証明書(interim certificate)で、すぐに働けます。仮証明書の有効期間は90日なので、その間に Service NSW で competency card を申請します(NSW Government)。
ほかの州でもNSW州のRSAを使えますか?
RSAのルールは州ごとに決まっています。働く州が変わるときは、その州の政府サイトで、どの研修が必要か確認してください。
出典
- NSW Government「Responsible Service of Alcohol (RSA) training」
- Victoria State Government「Responsible Service of Alcohol training」
- Food Standards Australia New Zealand「Standard 3.2.2A – Food safety management tools」