ガイド▶ 遊ぶ
ワーホリの仕事イギリス2026.10.21約3分で読めます

イギリスのカフェのチップのルール|2024年10月から「全額スタッフへ」が義務に

この記事でわかること
  • 2024年10月1日から、チップとサービス料は差し引かずに全額スタッフへ
  • お店は、チップを受け取った月の翌月末までにスタッフへ渡す
  • スタッフは、最大3年分のチップの記録を見せてもらえる

イギリスのカフェでは、レジ横のチップ用の箱や、カード払いのときのチップ、レストランのサービス料(service charge)など、チップを受け取る場面があります。

2024年10月1日からは、お店がチップの一部を自分のものにすることが法律で禁止され、全額をスタッフに渡すことが義務になりました。この記事では、カフェで働く人が知っておきたいルールを、イギリス政府(GOV.UK)の公式情報をもとにまとめます。

ルールは変わることがあります。2026年に改訂版のルール(行動規範)が公表され、今後あらためて意見募集が行われる予定です(2026年10月時点の情報です)。

結論:チップは全額、翌月末までに

  • 2024年10月1日から、お店はチップ・心付け・サービス料を差し引かずに全額スタッフへ渡す
  • 渡す期限は、お客さんがチップを払った月の翌月末まで
  • お店は書面のチップポリシーを作り、スタッフが読めるようにする
  • スタッフは、最大3年分のチップの記録を見せてもらえる

何が変わった?(Employment (Allocation of Tips) Act)

この法律と、あわせて作られた行動規範(Code of Practice)が、2024年10月1日から施行されました。GOV.UK によると、お店がチップを自分のものにした場合、スタッフは雇用審判所(employment tribunal)に申し立てができ、お店は罰金や補償の支払いを命じられることがあります。

カフェで働く人が知っておきたい4つのルール

ルール内容
いつ渡す?お客さんがチップを払った月の翌月末まで。たとえば6月のチップは、遅くとも7月31日まで
チップポリシーチップを日常的に受け取るお店は、受け取り方・分け方・渡し方をわかりやすい言葉の書面にする
記録を見る権利スタッフは、最大3年分のチップの記録を求められる(その期間ずっと働いていた場合)。請求は3か月に1回まで
現金のチップお店が集めてシフトの終わりに分けるなど、お店が関わる場合は対象。スタッフが直接受け取ってそのまま持っておく場合は対象外

出典:GOV.UK「Code of Practice on Fair and Transparent Distribution of Tips」。

2026年の改訂版について

2026年6月、改訂版の行動規範が公表されました。2025年の雇用権利法(Employment Rights Act 2025)にあわせて、お店がチップポリシーを作ったり見直したりするときに、職場のスタッフと相談することが義務になります。

ただし、改訂版はいったん取り下げられ、あらためて意見募集が行われる予定です。それまでは、今の行動規範に従うことになっています。

チップについて聞くときの英語

  • How are tips shared here?ここではチップはどう分けていますか?面接やトライアルのときに聞いても失礼ではない質問
  • Is there a written tipping policy?チップについての書面のルールはありますか?
  • When are tips paid out?チップはいつもらえますか?
  • Card tips go into the tronc.カードのチップは「トロンク」に入りますtronc(トロンク)=チップを集めてスタッフで分ける仕組み
イギリスのカフェで、注文を聞き取ってみよう

店員になって、お客さんの英語の注文をレジに打ちこむ無料ゲームです。

▶ ゲームで練習する

よくある質問

イギリスのカフェで、お店がチップの一部を取ってもいいですか?

いいえ。2024年10月1日から、お店はチップ・心付け・サービス料を差し引かずに全額スタッフへ渡すことが義務になりました(GOV.UK)。

チップはいつまでにもらえますか?

行動規範では、お客さんがチップを払った月の翌月末までにスタッフへ渡すこととされています。

カードで払われたチップも対象ですか?

はい。カードのチップやサービス料も対象です。現金のチップは、お店が集めて分けるなど、お店が関わる場合に対象になります。

出典

ほかのガイド